こんにちは!クラリネット奏者の三浦こと美です 🙂
みなさんは日々クラリネットを練習するときに、どんな練習をしていますか?
ロングトーンやタンギングなどいろいろあると思いますが、クラリネットの吹き方を習得する上でとっても大切な練習の一つにスケール(音階練習)があります。
スケールを練習していると難しい連符でも指がうまく動くようになったり、レガートの練習やアーティキュレーション*1の練習にもなっていいことづくめです!
今回はわたしが今まで使ってきたおすすめのスケール教則本を紹介します!
スラーやスタッカート、テヌートなど音の表情をあらわすもの
目次
ジャック・ランスロ/クラリネットの初歩(エチュードのまえに)
クラリネットをはじめたばかりで、スケールの練習はまだ不慣れなんだよなーという人におすすめしたい一冊。
指が思うように動かせなくても、ドレドレミファミファ…と基本的な指の動きをくり返しながらスケール練習ができるようになっています。
ゆっくりと指の動きを確認しながら取り組めるやさしい内容です。初心者向けなので、調は♯と♭3つまで。
運指の注意書きにそって練習すればスラーで吹くための効率的な指の使い方がわかるし、‟息の圧力を一定に保ちなさい”という注意書きもあるので、ついつい忘れがちな息の流れにも気をつけながら練習できます。
J.B.アルバート(アルベール)/クラリネットの練習のための24のスケールと練習曲
この教則本はクラリネットを吹くことに慣れてきた人におすすめしたい一冊。クラリネット初級のスケール本です。
この一冊で全部の調が練習できます💡音域はそれほど広くはなく、最高音はホ短調に出てくるミ(上第3線)まで。
リズムも3連符や6連符、7連符まで出てきます。分散和音のパターンも4種類あるので、クラリネット初級におすすめとはいえ、なかなかやりがいがある教則本です。
今となってはほとんど忘れてたけど、わたしは分散和音のところをぐるぐると丸を書いていました。初心者のうちはレガートで吹くのが難しいんだよね…当時の自分よくがんばった…!
ロルフ・アイヒラー/クラリネットのためのスケール
クラリネットのスケールといったらこれ。クラリネット吹きのバイブルといっても過言ではないかも。中級~上級者におすすめしたい一冊。
音域はアルバートのスケールより広くなって最高音はイ長調のラ!(上第5間)
最初はこの加線の高音域のところが難しく感じるけど、練習して慣れればなんなく吹けるようになります!
さらに、この教則本は一番最初のページに7つのアーティキュレーションによる練習パターンが書いてあります。この練習パターンを使っての練習がとっても効果的!
ただスラーで吹くときよりも難しくなるし、スケールを練習しながらアーティキュレーションの練習にもなるので一石二鳥なのです✨
昔はアイヒラーの教則本といえばカバンに入らなくて持ち運びに困るというのがクラ吹きにとっての常識でした。カバンを買うときの基準がアイヒラーが入るかどうかだったりした。笑
なんとかコピーをしてコンパクト化に挑戦している人もいました。
しかし、時代は進化していくものです。最近になってようやくA4大の大きさにリニューアルされました!
中身はそのままにコンパクトになったアイヒラーのスケール。これでもう持ち運ぶのが大変だから家に置いてきたという言い訳は通用しない。
ほんと便利な世の中ですねぇ。コンパクトサイズのアイヒラーいいなぁ。
ディディエ/クラリネット奏者のための音階 第1巻
こちらも中級~上級者向けだけど、個人的にはアイヒラーよりちょっと難しい印象です。
アイヒラーよりも音程の跳躍や分散和音の練習が詳しく書かれているので、跳躍が苦手な人、分散和音にも力をいれたい人におすすめの一冊。
最高音はアイヒラーと同じくイ長調のラだけど、高音の高くて難しいところはカッコ書きになっていて、そこを抜かして吹いても問題なく吹けるようになっています。
なので、最初のうちはムリせずカッコなしで→慣れてきたらカッコありで難しい高音域にも挑戦するといいです!
あと、この教則本はスケール教則本のくせに調号がついてません!(口が悪い)
スケールは♯や♭がト音記号の横にいくつあるから〇調って最初は覚えると思うんだけど、この教則本にはそれがないのです。その代わり、ぜんぶ臨時記号として音符の横に♯や♭がついてます。
そのおかげで、♯や♭をつけ忘れて吹くことはないけど、、とにかく見にくい!
横川晴児/音階と運指
この教則本は完全に上級者向けです。わたしもこのスケールを練習しているけど、とってもとってもムズカシイ。
あと、音符が小さいので目が疲れます。笑
音域は最低音のミから最高音のドまで網羅していて、まず、指を覚えるのに一苦労。そしてきれいに高音を出すのに一苦労。
でもこれを練習していると徐々に鍛えられていくのを感じます。これがマスターできたら怖いものなしになれそう。
この教則本は旋律的短音階と和声的短音階も書かれているので、アイヒラーよりもっと踏み込んだ練習になっています。
また、アーティキュレーションの練習パターンだけで18種類、リズムの練習パターンが9種類と豊富に書かれていて、それだけでもとっても役に立つ内容なんです。
このアーティキュレーションとリズムの練習パターンはスケール練習のときだけじゃなく、曲中の難しい連符を練習するときにも使えます。
さらにさらに、この教則本の巻末にはクラリネットの最低音から最高音の運指表がのっています。この運指表がすごいんです。
普通の音の運指が何種類かあるだけではなく、微分音の運指まで載ってるんです!
現代音楽を演奏する機会のある人なら絶対に持っていて損はしない教則本だと思います。
さいごに
いかがでしたか?
今回はクラリネットの練習におすすめのスケール教則本、初心者~上級者向けのものまでをどどん!と紹介しました。
スケールを練習していればクラリネットのスキルがめきめきとあがっていくので、ぜひ今回紹介したような教則本を手にとって取り組んでみてください💡
あなたのクラリネットの練習がより充実したものとなりますように!
それでは 🙂
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