こんにちは!クラリネット奏者の三浦こと美です。
前回の記事でアンサンブルをやることによって得られる6つのメリットについてお話しました。(前回の記事はこちら)
これを読んでアンサンブルがやりたくなったけれど、どんな曲をやったらいいかわからない
どうせやるならアンサンブルコンクールにも使える曲をやりたい!
そんなあなたにおすすめのクラリネットアンサンブルの曲を7曲ご紹介します!
目次
2重奏 ベルンハルト・クルーセル:クラリネット二重奏 第2番
この曲はB♭管クラリネット2本で演奏できます。
この曲は難易度があまり高くないので気軽にアンサンブルをやってみるのにちょうどよいと思います。
全部で3つの楽章に分かれているので、全曲でなくても第1楽章だけなど好きな楽章のみを練習することもできます。
二重奏はフレーズの吹き方をそろえることや、メロディのかけ合いや伴奏型とメロディのバランスなど、アンサンブルをするにあたって基礎的な部分の練習にもなります。
この曲はスラーやスタッカート、アクセントなどのアーティキュレーションの練習にもなるので、それらを吹き分けられるようになりたい!と思う人におすすめです。
3重奏 石毛里佳:ウェントス
この曲はB♭管クラリネット3本で演奏できます。
この曲はバスクラリネットがなくても演奏できるので、取り組みやすいと思います。
どのパートにも見せ場があり、演奏時間も5分以内なのでアンサンブルコンクールにもおすすめの曲です。
ウェントスとは風という意味。
その名の通り、吹き抜ける風のような爽やかな曲です。
リズム感やテンポのとり方、フレーズの吹き方などが勉強できます。
中学生でも十分吹ける難易度なので、はじめてのアンサンブル曲にもおすすめです。
4重奏 デヴィッド・ベネット:クラリネット・ラプソディ
この曲はB♭クラリネット2本とアルトクラリネット、バスクラリネットで演奏できます。
4重奏では珍しく、バスクラリネットとアルトクラリネットが必要なので、楽器がない学校では取り組みにくいかもしれません。
特殊管があるのであれば、アルトやバスクラが活躍する曲なのでおすすめです。
特にバスクラはほぼ独立してメロディを吹いたり、カデンツァとなる部分があるので、普段のような伴奏型とはまた違ったソリスティックな吹き方の練習になると思います。
テンポがよく揺れるので、メトロノームだけに頼らない誰かの吹き方に合わせるという練習にもなります。
特殊管のレベルをあげたいと考えている人におすすめです。
4重奏 パトリック・ヒケティック:スリー・ラテン・ダンス
この曲はB♭管クラリネット3本とバスクラリネットで演奏できます。
参考音源で載せたものは5分以内にするために大幅にカットしています。
実際の楽譜通りに演奏すると12,3分はかかります。↓
アンサンブルコンクールにでるのであれば、5分以内に収めることになるのでカット版を演奏してください。
もし、時間に制限がないところで演奏するなら、カットなしで演奏することをおすすめします!
ただ、この曲をカットなしで演奏すると、譜めくりがとっても難しいです。
楽譜を切り貼りしたり、縮小したりなど、何か工夫が必要です。
ラテンの独特のリズム感があり、華やかで聴き映えのする曲です。
アンサンブルコンクールでよく演奏されるので、もうすでに知っている人も多いかもしれません。
クラリネットアンサンブルの定番曲をやってみたいという人におすすめです。
4重奏 アストル・ピアソラ/小林聡編曲:アディオス・ノニーノ
この曲はB♭管クラリネット3本とバスクラリネットで演奏できます。
クラリネット4重奏用に編曲されていますが、この曲はもともとバンドネオン、ヴァイオリン、ピアノ、ギター、コントラバスの5重奏のために作曲されました。
ピアソラはタンゴとクラシック、ジャズを融合させたことで有名な作曲家です。
リズムがとても複雑に書かれているので、譜読みの勉強になると思います。
原曲を聴いてその雰囲気を真似ることで表現力がついて、きっといい演奏ができるようになります。
クラリネットではない楽器の音をクラリネットでどのように表現するのか、哀愁漂う曲調でもあるので、表現力をもっと磨きたいという人におすすめです。
5重奏 新井千悦子:上海Square
この曲はB♭管クラリネット3本とバスクラリネットで演奏できます。
この曲の楽譜は出版されていません。
レンタル譜といって楽譜を入手したい場合は作曲者へ直接問い合わせをする必要があります。
レンタルしなければならないので、気軽にアンサンブルをするのには向かないかもしれませんが、とてもいい曲ですし、演奏時間も5分以内に収まります。
レンタルに関するお問い合わせはメールでできます。(詳しくはこちら)
ゆったりとした部分とスピード感がある部分と曲調がよく変わるので、5分の中にクラリネットの魅力がたくさんつめこまれた曲です。
5重奏の編成の曲で時間も内容もちょうどいい曲はなかなかないので、アンサンブルコンクールにおすすめです。
5重奏 ヨハン・シュトラウス二世/鈴木英史編曲:喜歌劇「こうもり」セレクション
この曲はB♭管クラリネット3本とバスクラリネットで演奏できます。
吹奏楽版の喜歌劇「こうもり」セレクションをクラリネット5重奏用に編曲されたものです。
吹奏楽版↓
まさに喜歌劇「こうもり」のおいしいところをつめこんだ華やかな曲です。
アンサンブルコンクールでも演奏されますが、5分以内に収まらないのでどこかをカットする必要があります。
曲全体を通したテンポのことや強弱とアーティキュレーションの勉強になる曲です。
本来、何十人も必要なオーケストラの曲を5人だけで演奏するので、迫力を出すのが大変です。
でも、一度は耳にしたことのある曲が含まれていると思うので、きっと練習をしていて、あ、これ知ってる!となると思います。
楽しみながら練習したい人におすすめです。
最後に
やって楽しいアンサンブル!
素敵な曲が本当にたくさんあります。
この記事の曲も参考にしつつ、みんなで楽しく取り組めるような素敵な曲を探してみてください。
アンサンブルは聴くだけでなく、実際にやることで何倍もその曲のことが好きになりますよ。
それでは 🙂
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