プレッシャーでうまく演奏できなくなってしまうあなたへ

こんにちは!クラリネット奏者の三浦こと美です。

先日、ツイッターでこんなつぶやきをしました。

これは、わたしが指導に行っている学校の高校生に対してしたアドバイスです。

 

この子のように“練習ではちゃんと演奏できるのに、合奏練習や本番になるとプレッシャーでうまく演奏できない… こんなはずじゃないのに… 😥 “と悩んでいる人は多いと思います。

わたしもプレッシャーでのびのびと演奏できずに歯がゆい思いをしたことがあるからわかる…  🙁

というわけで、今回はのびのびと演奏することや、実力を発揮することを邪魔してしまうプレッシャーについて考えてみようと思います。

 

そもそも緊張とプレッシャーってなにが違うの?

緊張とプレッシャー。どちらも同じような意味で使われるけど、なにがちがうんでしょう?

まず、そこが引っかかったので調べてみました🖥

そこで見つけたのがスポーツメンタルコーチの中谷エリナさんのブログ。

『スポーツメンタルコーチ オフィシャルブログ~心を磨く言葉~』で見つけたこちらの記事👉緊張とプレッシャーの違いって何ですか?

緊張とプレッシャーの違いについて、とても分かりやすく書かれています。
このブログの記事を引用させてもらうと

緊張とは<体の反応>

プレッシャーとは<考え方・概念>

だそうです。ブログにもっと詳しく書いてあるのでよかったらリンク先にとんでみてください。

緊張は手がふるえるとか汗をかくといった体に関することで、プレッシャーはうまく行かなかったらどうしよう、かっこわるいし恥ずかしいといった考え方

 

こうやって改めて考えてみると、同じような意味だと思っていた緊張とプレッシャーが全然違うものに感じますね!

 

緊張やプレッシャーを感じたら?

緊張したときはどうする?

まずプレッシャーについて考える前に、緊張したときはどうするのがいいんでしょうか。

緊張はいつもと違う状況に反応して起きてしまう体の反応なので、もうどうすることもできません。笑

緊張をゼロにはできないんです。むしろゼロにはしない方がいい。

汗をかくことや手がふるえることは自分ではコントロールできないですよね?

 

わたし
汗よ!しずまれ!ふるえよ!しずまりたまえー!!

 

と、いくら言ってもしずまりません。笑

なので、緊張したときはその状況を受け入れることがたいせつです。コントロールできないのに、しようとするから余計わるい反応になっちゃうんですね。

緊張は体の反応なのでとてもわかりやすいです。あ、ドキドキしてるな、汗かいてきた、少しふるえてるなというのを自分で認識します。

これを、いや!気のせいだ!ふるえてちゃだめだ!緊張するな!と思い込もうとすると全然いいことないです。(経験者は語る)

 

緊張に対する対処法はいろいろあるけれど、わたしは緊張したらその状況を受けいれて、落ちつくために深呼吸や軽くストレッチをしています。これをするようになってから緊張でまったく吹けなくなるなんてことはなくなりました✨

プレッシャーはどうして生まれるの?

体の反応である緊張に対し、考え方であるプレッシャーはどうして生まれるのか?

わたしなりに4つの理由を考えてみました💡

  1. 「あなたならできる」と言われたから期待に応えなきゃ
  2. 自分はすごいと思われたい
  3. 下手なやつと思われたくない
  4. ソロを吹くんだから完ぺきじゃないとだめだ

 

プレッシャーを感じてしまうときに、何かひとつでもあてはまるものはありますか?じつはこれ全部わたしの昔の経験をもとに書いています。

では、この①~④までのプレッシャーが生まれる考え方の対策を練ってみます!

 

①「あなたならできる」と言われたから期待に応えなきゃ

「あなたならできる」この言葉をかけられて期待に応えようするとき、2つの考え方のパターンにわかれると思います。

 

Aさん
自分のことを信頼してソロを任せてくれてるんだ!うれしい!期待に応えたいからがんばろう!

という相手の期待をポジティブにとらえられるパターンと、

Bくん
いや、自分なんて本番に弱いしうまくできないよ…でも期待されてるみたいだからその期待に応えなきゃ…

という相手の期待をネガティブにとらえてしまうパターンです。

 

どちらも言われていることは同じだけど、そのとらえかた次第でいいプレッシャーにもわるいプレッシャーにもなります。

わたしは今ではポジティブにとらえられるようになりましたが、昔は相手からの期待をネガティブにとらえてしまって‟期待に応えなきゃ…”と自分で勝手にプレッシャーを感じていました。

さらに‟~しなきゃ”という考えだったので全然楽しくない。‟~しなきゃ”と思うと一気に義務感がうまれてきませんか?

 

相手からの期待を感じたら、それをいいプレッシャーに変えられるように自分で考え方をコントロールして「あなたならできる」という言葉をまるごと鵜呑みにしちゃいましょう。

「あなたならできる」という言葉はプレッシャーになる反面、本番で力を発揮できるパワーワードでもあると思います。だって、自分以外の人が自分のことを信頼してくれているんですよ?これほど心強いことはないと思うようになってから、わたしはポジティブに考えられるようになりました。

 

②自分はすごいと思われたい

これは確実に自分の首を自分でしめるパターンです。笑

わたし
すごいと思われたい!すごい演奏をして尊敬されたい!

 

この向上心はすばらしいことだし、この気持ちがあるからモチベーションが上がる人もいると思います。わたしもそうです。

だから‟すごいと思われたい”という気持ちをもっていて全然いいと思う。けど、気をつけなくちゃならないのはこの気持ちは一歩まちがえるとただの見栄っぱりになってしまうこと。

 

わたし
すごいと思われたいからすごい演奏をしなきゃ

(また‟~しなきゃ”がでてきました)

 

こう思えば思うほど自分で演奏のハードルをあげて、それがどんどん高くなって届かなくなってくる。

本番でありのままの自分をだせばいいのに変に見栄をはって力んであせる、失敗する… 😥

 

音楽をするうえで一番たいせつな‟どんな演奏をしたいのか”を忘れてしまって、自分のことしか考えられなくなってしまうとこれも勝手にプレッシャーを感じてドツボにはまります。

 

よーく考えてみると、何人かの奏者がいるなかでソロを任せられている。しかもちゃんと練習して吹けるようになっている。それだけで実はすごいことなんですよね。

だから、本番や合奏練習のときに‟すごいと思われるために演奏する”なんてナンセンス。もっと音楽のこと、曲のことを考えて演奏すると自分のつくりだしたプレッシャーを感じずにのびのび演奏できますよ。

 

③下手な奴と思われたくない

これも確実に自分で自分の首をしめるパターンその②です。笑

この考えは②の‟自分はすごいと思われたい”と似ています。何がちがうかというと、下手な奴と思われたくない人はきっと怯えながら吹いている人。

実際、ソロでちょっとミスしてしまったり自分が思ったように吹けなかったとしても『この下手くそ!』とののしってくるお客さんなんていません。指揮を振ってる先生も本番中に睨んできたり『まちがえるな!』なんて言いません。

わたしは演奏会によく行くので、いろんな人のいろんな演奏を聴いてきたけれど、ソロでまちがえたとしても『緊張してたんだろうな』とか、その曲を知っていたら『そこ難しいよね、わかる~』と共感したりします。

たぶん音楽に詳しくない人でも『あ、今まちがえたのかな?』と一瞬思うかもしれないけど、一瞬だけ。

 

そう、一瞬 なんですよ。

演奏している側からしたらミスはこの世の終わりくらいに思えることだけど、聴いている側は本当に一瞬のできごとだし少し時間がたてば忘れてしまうようなこと。

 

だから音楽がはじまったら、曲がはじまったら、もっと安心して吹いていいんです。

下手な奴と思われたくないと思えば思うほど、周りの目が気になってしょうがなくなってきます。そしてまた自分で勝手にわるいプレッシャーをつくってしまうので、もう曲がはじまったら開きなおってしまうのも一つの手です。

下手な奴と思われたっていいじゃないですか。自分のちっぽけなプライドを捨ててしまった方が案外うまくいきますよ。

 

④ソロを演奏するんだから完ぺきじゃないとだめだ

これは完ぺき主義な人に多い考え方。わたしもこう見えて完ぺき主義なのでこんな風に考えちゃうのは痛いほどわかる…

 

わたし
せっかくこのソロが吹けるんだから完ぺきに吹きたい!

 

こう思って練習することはとっても大事。完ぺき主義ならとことん練習して本番までに用意していけるでしょう。

けれど、完ぺき主義な人は‟本番で完ぺきな演奏をする自分しか許さない”と思っているところがあるので自分でわるいプレッシャーをつくってうまくいかなくなります。

 

ソロを吹くなら完ぺきであるべきという考えは正しいけど正しくないと思います。完ぺきを目指すのは成長につながるし、とてもいいことなんだけどそれを本番に持ちこむと力みとわるいプレッシャーになるだけ。

 

わたし
完ぺきに、絶対にまちがえちゃだめだ…

 

曲がはじまってからそう思うと、ミスしないことばかりを考えてしまってのびのび演奏できないし、まちがえなかったとしてもつまらない演奏になりがちです。

完ぺきを目指すのは一人で練習しているときだけ、本番は完ぺきに吹くことにとらわれないで思いっきり演奏するのがおすすめ!練習で完ぺきを目指してるんだからあとは自分を信じるだけで大丈夫✨

 

結果、プレッシャーは考えすぎが原因なのでは?

プレッシャーについて①~④までいろいろ考えてみました。どれも共通して言えるのは余計なことを考えすぎだということ。

期待に応えなきゃ、自分はすごいと思われたい、下手な奴と思われたくない、完ぺきに吹かないと…どれも音楽をするうえでは必要のないことだと思いませんか?

プレッシャーに押しつぶされそうだと思ったら、自分はなにか余計なことを考えすぎていないか自分のこころに聞いてみてください。意外と「あ、こんなこと気にしすぎていたかも」と思ったり「わたし案外プライド高いな(笑)」と自分のことをよく知るきっかけになることも。

余計なことを考えそうになったらそれよりももっと大事な音楽のこと、曲のことを意識して考えるようにすると変にプレッシャーを感じることもなくなります。

 

さいごに

この冒頭にのせたツイートでソロが吹けなかった子も‟何も考えない”を意識してから調子がよくなりました。本人も「あのアドバイスがずっと活きています!」と、とてもうれしそう。

 

何も考えないで吹いたらいい演奏にならないのでは?と思われるかもしれませんが、‟何も考えない”と思っていても演奏に必要なことは無意識に考えています。練習で身につけたことは心配しなくてもちゃんと出てきます。

余計な心配をしないで曲の流れに身をまかせてしまった方が案外うまくいきますよ。

だから、曲がはじまったら奏法がどうとか、音程がどうとか、難しいパッセージがどうとか、細かいことは一回忘れて‟いま、この瞬間の音楽”を楽しんでほしいです。

 

そうすればきっと、今まで苦しんでいたプレッシャーに負けない演奏ができます✨

ぜひ試してみてくださいね。

 

 

それでは 🙂

クラリネット奏者。
武蔵野音楽大学卒業後、フリーランス奏者としてオーケストラや室内楽、吹奏楽、中高生の指導など多方面で活動中。これまでに多数の自主公演を企画。
クラリネットの個人レッスンも随時受け付けています。
Vn.Cl.Pf. のTrio Horamiro(トリオ ホレミーロ)、クラリネット四重奏 Cereal clarinet quartetメンバー。

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クラリネット奏者。 武蔵野音楽大学卒業後、フリーランス奏者としてオーケストラや室内楽、吹奏楽、中高生の指導など多方面で活動中。これまでに多数の自主公演を企画。 クラリネットの個人レッスンも随時受け付けています。 Vn.Cl.Pf. のTrio Horamiro(トリオ ホレミーロ)、クラリネット四重奏 Cereal clarinet quartetメンバー。