こんにちは!クラリネット奏者の三浦こと美です 🙂
最近、クラリネット界隈でじわじわと人気が出ていると噂のJLVリガチャーって知ってますか?
見た目にもなんじゃこりゃと思うような形で(クワガタとかカミキリムシとか言われてる笑)リガチャーを付ける位置も独特です。
そんなJLVリガチャーを使い始めて約2ヵ月。いいところもこれはちょっとなぁ…なところもまとめてみました。
先に結論を言うと、わたしはJLVリガチャーを買って良かった!と思っています✨
でもでもリガチャーに限らず小物類全般に言えることですが、クラリネットの仕掛けは個人の好みがはっきり出ます。あくまでもわたし個人の感想なのであしからず!
JLVリガチャーが気になってるなぁという人の参考になったらうれしいです 😀
目次
JLVリガチャーってどんなリガチャーなの?
JLVリガチャーはフランス人のJan-Luc Vignaud(ジャン・リュック・ヴィニョオ)さんが作ったリガチャーです。名前の頭文字をとってJLVなんですね~。
リガチャーの見た目が変わってる。
特徴はなんといってもその見た目じゃないでしょうか。

どうですかこのフォルム。
という第一印象でした。笑
この独特のフォルムが大事らしいのですが、なんだこれ?って感じの見た目です。それだけで会話のネタになります。笑
リガチャーをつける位置も変わってる。
見た目だけではなく、リガチャーをつける位置もだいぶ変わってます。
今までのリガチャーの感覚でつけると

こんな感じ。これでもいいんだけどJLVリガチャーの基本的なつけ方だと自分が思っている以上に上の方につけるんです!
基本的な位置でつけるとこんな感じ☟

さっきより若干上にあがってます!
最初はこのリガチャーの位置がとっても違和感あります。
JLVリガチャーのつけ方
JLVリガチャーは形とつける位置が特殊なので最初は難しく感じます。
でも慣れてしまえばどうってことないです!笑
よく、リードを傷つけないためにもリガチャーをマウスピースにつけてからリードをつける方法で教わったという人も多いかと思います。
でも、JLVリガチャーはそのやり方だとリードがつけられないので、最初にリードをつけたい位置に置きます。

そしてリードを指で固定しつつ、JLVリガチャーを装着していきます。
このとき、ネジのあたりを支えながら、親指でリガチャーの真ん中のプレート下部を抑えるとクワガタっぽい部分が浮かぶのでリードを傷つける心配がないです💡

そして自分が思っているよりも上よりにセッティングしたらネジを閉めて装着完了!

ネジは閉めすぎると音がでなくなるので注意⚠
リガチャーのつけ方は取り扱い説明書にも記載されているので、不安なときはそれを見れば大丈夫!
JLVリガチャーはB♭クラリネットとE♭クラリネットの兼用ができる!?
JLVリガチャーはなんと直径を変えることができるリガチャーです。
もともとリガチャーケースの中にネジを調節するナット掴みが付属でついています。

このナット掴みを使って、リガチャーの脇にある二つのナットを緩めてネジでサイズを変更。

そしてまたナットをきつく締めれば直径が変わります。
(※ナットを緩めたら必ず最後はきつく締めるべし!この締めが甘いとナットが勝手にとれちゃうことがあるので要注意!経験済み)
JLVリガチャーの吹奏感と音色
JLVリガチャーはE♭クラリネット~コントラバスクラリネット用まであって、全部で5種類あります。
- 真鍮…明るい響き(税込23,760円)
- 銀めっき…しっとりとした音色(税込27,000円)
- Black Edition…はっきりした輪郭(税込27,000円)
- 金めっき…暖かい鳴り(税込29,160円)
- プラチナめっき…ふくよかでなめらか(税込42,120円)
それぞれの音色の特徴についてはJLVリガチャー取り扱い店のThe Clarinet Shopの説明が分かりやすかったので引用しました。
わたしの個人的な感想をプラスαするとこんな感じ。☟
- 真鍮…明るい響き、スコーン!ってなる。わたしには軽くなりすぎてまとまりのあるきれいな音が出しにくいかな。
- 銀めっき…しっとりとした音色、楽に吹けるのに音はまとまる。やわらかい音色。
- Black Edition…はっきりした輪郭、カツーンって感じ(語彙力)音が立つ、目立つ。
- 金めっき…暖かい鳴り、楽に吹けてよく響く。分厚い響き。
- プラチナめっき…ふくよかでなめらか、繊細な感じ。なにも考えて吹かなくても音がオブラートに包まれてる感じ。高音がキンキンしない。
吹奏感はどれも一貫して息がスコーン!って入る感じはします。楽に吹ける、息が素直に入っていく感じがして抵抗感はあまりないです。
ちなみにわたしは音色の響きは暗めの方が好みのタイプです。
だから明るい響きやはっきりした音のでる真鍮やBlack Editionはあんまり好みではありませんでした。ジャズやってる方には人気みたい!
クラシックやってる方に人気なのは金、銀、プラチナ。(なんだかポケモンゲームみたい…笑)
プラチナもすごく良かったけど、ずば抜けてお高いので候補から外れてしまいました。笑
そして銀めっきと金めっき。
これは正直悩みます。実はわたしがJLVリガチャーを買いに行ったときにはもうすでに銀めっきか真鍮しかなくて…(笑)
それでも銀めっきが気に入ったから購入したんですけど、のちに金めっきを吹いてみたら…
(感想がおばさん)
となったわけです。笑
もし最初に試奏したときに金めっきも試奏していたらだいぶ悩んでいたと思いますが、最終的に銀めっきのやわらかい音色に惹かれました。
JLVリガチャー銀めっきを2ヵ月吹いてみて
ここからはJLVリガチャーを実際使ってみてわかったメリットとデメリットをご紹介!
メリット
吹きやすい、響きが好き
メリットといえばこれにつきます。笑
あとはE♭クラリネットのリガチャーとしても使えるところでしょうか。
ネジを締め直したり、ちょっと手間はかかるけど直径が変えられるリガチャーはなかなかないとおもいます。
あとは個人的にラインストーン付きネジがおしゃれで好きです✨

でもこれはオプションなので1本3,456~4,968円します…つい見た目のかわいさにつられて買っちゃった…笑
デメリット
- キャップがない(カバーはある)
- ナットをなくしやすい
- 下唇がリガチャーにあたる
- (お値段。お高い)
なによりもデメリットかなぁと思うのがキャップがないところ。
JLVリガチャー専用のカバーはあるんだけど、お高いし本当にカバーしてるだけなので使いにくそうです。
なので、だいたいの人はシルバーシュタインのオムニキャップを購入するそう。

ただこれも今でさえちゃんとはまるようになってきましたが、最初はあんまりうまくはまらなくてポロっと落ちちゃうこともしばしば…

今はマウスピースの形にゴムがフィットしてきて落ちることはなくなりました。
キャップはこれからもっといいものが出るのを期待しています。笑
あとはJLVリガチャーの直径を変えるときにいじるナットがしっかり締まっていないと勝手にとれちゃうことがあります。

この写真で掴んでる部分です!
すごく小さくて、落としてもなかなか気づきません。
わたしのJLVリガチャーも一度ここのネジがとれたことがあって、そのときは運よくチャリンって音がしたから気づいたけど、絨毯の上とかに落としたら絶対気づきません。
もしも失くしてしまってもナットだけ購入することができるけど、気をつけないとそういうリスクがあるので要注意です!
下唇にリガチャーがあたるのは最初はけっこう違和感です。

こうやって上の方につけるので、深めにくわえるとあたります。
わたしはもともと深めにくわえる人なのでリガチャーがあたる感覚がちょっと…と思っていたけど、これも慣れました。人間って適応能力すごい…笑
あとはお値段ですかね。正直学生には気軽にすすめられません。笑
でもお値段並みの良さはあると思います。実際値段に見合ってないと思ったことはないので、個人的にはいい買い物したなーって思ってます。
さいごに
この記事を見て、なんだ意外とデメリット多くないか??と感じた人もいるかもしれません。
でも、デメリットに比べてメリットが上回ると思ってわたしは購入に至りました。
だけど、やっぱり百聞は一見にしかずです。
調べてみたらネットでも売ってたけど、実際に試奏した方が何百倍もいいです。
わたしのレビュー記事見るより、吹いた方がよくわかるに決まってます。笑
なので、気になる人はぜひ一度吹いてみてください。楽器屋さんに行かなくても、誰かJLVリガチャーを持ってる人にお願いして吹かせてもらうのでもいいと思います!
いろいろ吹いてみると違いが分かって面白いですよ~!
というわけでJLVリガチャーレビューでした!
それでは 🙂
◎JLVリガチャー取り扱い店舗◎
ザクラリネットショップ
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