こんにちは!クラリネット奏者の三浦こと美です。
わたしは今、おばあちゃんのお家に帰省しています。
昨日、おばあちゃん家で練習していたときのことをTwitterでつぶやいたら想像以上の反響がありました。
おばあちゃん家で練習してると
『素人にはよくわからないけど音楽はいいねぇ』と、ずっと横で聴いてくれてるからうれしい— 三浦こと美 Clarinet (@kotoclarinet) 2017年9月15日
一見するとなんでもない生活の一コマなんだけど、わたしのちょっとしたうれしいが”いいね♥”という形でこんなに共感を呼ぶとは思いませんでした。
なので、そのときのお話をもうちょっと詳しく記事にしようかなと思います。
目の前で練習をはじめたきっかけ
今までもおばあちゃん家で練習することはありました。けど、わたしの練習している音がうるさいかなぁといつも思っていて、おばあちゃん家の二階や、ずっと奥の部屋で練習していました。
でも、昨日はおばあちゃんの前で練習をはじめました。なんでそうしたかというと、おばあちゃん家の目の前で大規模な工事をしていたから。
今、おばあちゃん家のむかいではマンションが建設中。その音がうるさいのなんの…笑
だから、それに比べたらわたしの音くらい平気かな(二階にあがるのもめんどくさいし)
と思ってなにも考えずにおばあちゃんの前でいつも通り練習しはじめました。
(まずはロングトーンからっと…)プーーーー
すると、おばあちゃんがすっごく喜んでくれたんです✨
そういってわたしの練習をずっと聴いていてくれたんです✨
わたしにとってロングトーンは大事な練習だけど、おばあちゃんの言うように音楽に特に関わりのない人にとって、ロングトーンはただ同じ音が延びてるだけにしか聞こえないと思ってました。でも…
(こってばかし…長岡の方言。たくさんっていう意味)
すごく感心してる。
強弱はあるけど、それでもクラリネットひとつじゃハーモニーもつくれないし、ロングトーンはその楽器に興味がないとつまらなくない?と思っていたのに、ずっと見て聴いてくれていたおばあちゃん。
スケール(音階)練習もスラーやスタッカートをつけたりして少し変化はあるけど、何度か同じことを繰り返して練習します。
曲もいまは譜読み中(楽譜を読みはじめた段階)でゆっくり同じことを繰り返すことしかしていません。
昨日は譜読み中の曲に力をいれていたから技術的な練習ばかりだったのに、こんなに喜んでくれるなんて、とってもびっくりしました。
やっぱり生演奏がいい
おばあちゃん家に着いて、わたしは真っ先にこの間の演奏動画を見せました。
このダイジェスト動画とか👇
やっぱり聞いたことありそうなやつがいいかなと思ってハナミズキとか👇
最初はへぇ~すごいねぇ~!って言って見てくれるんだけど、最後までは全然見てくれませんでした。5分もないのに笑
そんなおばあちゃんが、なんのへんてつもない練習を真剣に聴いてくれていたので、けっこう驚きだったし『音楽はいいねぇ』っていうのがなによりうれしかった😊
やっぱり目の前で、生演奏で音が出ている状況っていうのがなかなかないから、おばあちゃんもうれしいのかなぁと思いました。
練習のさいごに、おばあちゃんの好きそうな歌を少し吹いたら喜んでくれて、わたしもうれしくて、誰かに見てもらえるといい音を出そうっていう意識がいつもより強まるからいい練習ができました✨
大事な人の前で楽器を吹こう
たまたまおばあちゃんの前で練習して感じたことは、音楽って曲じゃなくても、聴いている人がよくわからなくても何かが伝わるんだなってこと。
今まで練習の音はうるさいだろうなと思って気を使っていたけど、もしかしたらおばあちゃんはそれを少し寂しく思っていたかもしれない。
もちろん家の中で吹いてるからまったく聞こえないわけではないけど、どこかから聞こえてくるのと目の前で聴けるのとでは全然違う。
だからもし、この記事を読んでくれてる人で楽器を演奏する人がいたら、ぜひ大事な人の前で演奏してみてほしい。
ピアノとか、持ち運びがむずかしい楽器もあるけど、歌ったりでもいいと思う。
おばあちゃんやおじいちゃんって遠方に住んでいたりして、なかなか演奏会に呼んだりはできないと思うから、帰省したときに少しでもいいからおばあちゃん、おじいちゃんのために演奏をしてみてほしいです。
きっとすごく喜んでくれる。音楽ってやっぱりいいなって思うし、自分の音でだれかが喜んでくれる、笑顔になってくれる、そんなしあわせを改めて感じることができます✨
すてきな体験ができました。きっかけをくれた大規模工事ありがとう。笑
みなさんも大事なだれかと音楽の良さを共有できますように…😌
それでは 🙂
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