こんにちは!クラリネット奏者の三浦こと美です。
音楽は好きだけれど、クラシックの演奏会は敷居が高くて行きづらい…という声をよく聞きます。
ひと昔前は社交的な場、教養がないと楽しめない、といったイメージが強かったと思いますが、クラシックの演奏会はあなたの想像よりももっと気軽に楽しめます。
しかし、はじめて演奏会に行くという人はわからないことでいっぱいだと思います。
知人や友人に誘われたものの、チケットはどうすればいいのか、何を着ていけばいいのか…?などなど、今回はそんな不安の手助けとなるような”はじめての演奏会ガイド”をご紹介します!
基本的には、映画館に映画を見に行く感覚とほぼ一緒。
映画と一緒だと思うとなんだか一気に敷居が低くなりませんか?
きっとこの記事を読み終わる頃にはクラシック演奏会のイメージがもっと身近なものになると思います。
興味のある演奏会を探そう
まずはどんな演奏会があるのかを探してみましょう。
一言にクラシックの演奏会といっても、オーケストラや室内楽、ソロリサイタルなどたくさんの種類の演奏会があります。
その中で興味のある演奏会をまず見つけましょう。
みなさんは映画に行くときに何を基準に観る作品を決めますか?

知っている物語が映画化されるから、好きな俳優が出演する映画だから、有名な映画監督の作品だから…など、理由はさまざまだと思います。
クラシックの演奏会もそんな感覚で探してみると面白いと思います。
知っている曲が演奏されるから、好きな音楽家や気になる音楽家が出演する演奏会だから、有名な指揮者が指揮を振る、もしくは有名な作曲家の作品だから…
それらの情報は、今の時代、SNSやインターネット検索、ホームページ、音楽情報誌など、さまざまツールで簡単にゲットすることができます。
それぞれの特徴を紹介します。
SNS・・・TwitterやFacebook、Instagramなど。演奏会のチラシ画像と共に演奏会情報や出演者からのメッセージ付きで投稿されることが多いです。
その演奏会の練習風景や出演者の意気込みなどを知れることも多く、より身近に感じられます。
ほとんどの場合、出演者にチケットを直接お願いすることが多いので、通常の値段よりも安く設定されていることもあります。
インターネット検索・・・〇月〇日の予定が空いているから、この日にやっている演奏会を知りたい!そんなときに便利なのがインターネット検索です。
20〇〇年〇月〇日 演奏会 と、キーワード検索をするとその日に行われるいろいろな演奏会情報がヒットします。
ちなみに、20〇〇年〇月〇日 コンサート と検索するとクラシック以外のライヴ情報などがヒットします。
クラシックの演奏会が知りたい場合は”演奏会”で検索する方が求めている情報が見つかりやすいです。
それと、面倒でも西暦も入れましょう。これを入れないと、過去の演奏会情報がヒットしてしまうので注意です。
ホームページ・・・インターネット検索をするとオーケストラなどの公式ホームページがたくさん表示されます。気になっている団体などがあればその団体のホームページを見ると必ず演奏会情報があるので覗いてみましょう。
また、オーケストラ以外にも個人のホームページやブログをもつ音楽家もたくさんいます。
ホームページにはそれぞれの個性も現れているので、ホームページの雰囲気を見てこの団体気になる、この人の演奏が聴いてみたい、という興味をそそられるかで決めるのも良いと思います。
音楽情報誌・・・音楽情報誌はたくさんの種類がありますが、特におすすめしたいのが音楽情報誌”ぶらあぼ”です。
ぶらあぼは楽器屋さんなどに無料冊子として置かれていますが、Webでも無料で演奏会を検索することができます。
フリーワード検索で会場名のみの検索もできるので、自分が住んでいる場所に近いホールでの演奏会を探すこともできます。
チケットの購入、予約
興味のある演奏会が決まったらチケットを購入しましょう。
チケット購入に関しては公演ごとに異なるので、チケットの購入案内をよく読むようにしましょう。
チケット購入は電話かインターネットですることが多いです。

電話で購入する場合は問い合わせの時間がだいたい決まっているので、時間をよく確認しておきましょう。
電話でチケット購入後、自宅まで発送されるか、日にちが近い場合は当日受付で清算することになります。
インターネットで購入する場合はチケットぴあやe-プラスなどがあります。
24時間いつでも購入できるメリットがありますが、会員登録や手数料などがかかるというデメリットもあります。
大きい公演であればあるほどチケット販売を委託していることが多いので手数料がかかることがほとんどですが、家の近くや会社近くのホールであれば直接チケットセンターに行って購入することも可能です。この場合は手数料はほとんどかかりません。
大きい演奏会はこのようなチケット購入の仕組みになっていますが、もう少し小さい公演、たとえば、私のようにフリーランスで活動している音楽家の演奏会であればもっと気軽にチケットを購入できます。
SNSで演奏会情報と共にチケットのお問合せについて、リプライやDMで求めている人が多いです。
気軽に問い合わせてみましょう。
チケットが手に入ったらあとは当日を楽しみに待つだけです♪
演奏会に行く服装
クラシックの演奏会って、ドレスコードがあるんじゃないの?と思われる方が多いのですが、基本的にドレスコードはありません。
演奏会に行くために、わざわざスーツやおしゃれなワンピースを用意する必要はありません。ジーンズやスニーカー、TシャツでもOK。
服装がそぐわないからってつまみ出される、なんてことはありません。
普段着で大丈夫です。仕事や学校帰りの服装でいいんです。
ただ、夏場の時期はホール内の冷房がけっこう効いていて寒いことがあるので、カーディガンを一枚持って行くと安心です。
それと、演奏会のプログラムが入るような鞄で行くと帰りにプログラムがしまえなくて困った!という小さなトラブルを防げます。
プログラムは大体A4サイズのものが多いので、それが入る大きさの鞄で行くことをおすすめします。
差し入れっているの?
これもよく聞かれる質問ですが、私個人の意見としては、差し入れはうれしいけれど必要ありませんとお伝えしています。
差し入れをする習慣は音大生時代にそういうものだと体で感じたのですが、今となってはそんな習慣はなくてもいいと思っています。
演奏会に出る立場からすると演奏会にきていただけるだけで十分うれしいのです。
みなさんの貴重な時間を割いて演奏会にお越しいただくのです。
それに加えて差し入れを買う時間とお金を使わせてしまうのは申し訳なく思います。
それこそ演奏会に気軽に行けなくなる原因になってしまいます。
なので、演奏会に行くときは手ぶらで行きましょう!(もちろん、チケットはお忘れなく!)
それでも差し入れをぜひしたい!と思ったら日持ちがして小さくて軽いものを差し入れしましょう。
演奏会当日の出演者は、衣装や楽器、楽譜など演奏会で必要なものですでに大荷物です。
小さくて軽いものは持ち運びに苦労しないのでとても喜ばれます。
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでクラシックの演奏会が少しでも身近になればうれしいです!
次回は演奏会の楽しみ方について記事を書こうと思います。
お楽しみに!
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