こんにちは!クラリネット奏者の三浦こと美です 🙂
10月と言えばハロウィン!🎃
最近は毎年ハロウィンイベントが盛り上がってきて街中がにぎやかですよね。仮装も年々すごい人を見るようになりましたね。
わたしは仮装する予定はないけれど、ハロウィンのちょっと不気味で愉快なお祭りみたいなところが好きです🎃
今日はそんなハロウィンにおすすめのクラシック曲を5曲紹介します!
目次
組曲『仮面舞踏会』よりワルツ/ハチャトゥリアン
曲名からハロウィン感があふれでてます。笑
このタイトルから少年隊の仮面舞踏会の方を思い出す方もいると思いますが、ロシア(ソ連)の作曲家ハチャトゥリアンが作曲した曲です。
もともとは劇音楽として作曲された曲でしたが、ハチャトゥリアン自らが管弦楽のためにワルツ・ノクターン・マズルカ・ギャロップの5曲で組曲に編曲しました。
組曲とはいくつかの曲を組み合わせて連続して演奏できるようにしたものです。仮面舞踏会は5曲で一つの組曲。
現代で例えるなら歌手のアルバムに近い感じ。
その組曲の中の1曲、ワルツがこちら☟
なんだかきらびやかなドレスを身にまとった偉そうなご婦人が出てきそうです。優雅でありながらちょっと怪しい雰囲気。
数年前にフィギュアスケートの浅田真央選手が演技でこの曲を使っていました。それと同じ時期にわたしも高校の創作ダンスでこの曲を使いました。もちろん仮面をつけて。笑
交響詩『死の舞踏』/サン=サーンス
この曲はフランスの作曲家、サン=サーンスが作曲した交響詩という音楽です。
標題音楽というジャンルに振りわけられるこの曲。
真夜中に死神が現れて、ガイコツたちが骨をカチャカチャ鳴らしてワルツを踊っている様子や、夜が明けてにわとりがコケコッコーと鳴いて、ガイコツたちが帰って静けさが戻る様子など、とにかくいろんなことを音楽で描写しています。
もうハロウィンのために書かれたの?ってくらいハロウィンにぴったりの内容🎃
交響詩は標題音楽のひとつで、単一楽章の(曲の切れ間がなく演奏される)もの。作曲者によって交響詩と名付けられます。
標題音楽とは詩や文学、絵画など音楽以外のものを音楽で描写した曲のこと。
この最初のハープのポーンポーン…っていう音は夜中の12時を現しています。(数えてみるとちゃんと12回ポーンってしてるよ!)
シロフォン(木琴)の音が骨がカチャカチャなる様子を表していたり、最後の方のオーボエのポーピピッポピーー🎵はにわとりのコケコッコーだったり。
この音は、このメロディは何を表しているのかなと考えながら聴くと面白いです。
音楽にアニメーションをつけた動画も発見☟ガイコツたちの踊りがなかなかシュール。笑
ガイコツも気になるけど、途中に出てきてワルツ踊っているおじさんのヒゲがすごく濃いのも気になる…
操り人形の葬送行進曲/グノー
この曲はフランスの作曲家、グノーが作曲した曲です。もとはピアノの曲だけど、オーケストラ版にも編曲されています。個人的にはクラリネットが活躍するからオーケストラ版の方が好きです。
日本ではテレビで「ヒッチコック劇場」のオープニング曲として使われていたので『ヒッチコックのテーマ』としても有名です。最近はトイレのCMでも使われていますね。
曲は操り人形が殺されてしまって、その人形の友人たちが盛大なお葬式をする様子が表現されています。この動画がよくできています☟
不気味でありながらちょっとおどけた感じ。クラリネットの音色がその雰囲気にあっていて、とってもいい味だしてると思うのです。
交響詩『禿げ山の一夜』/ムソルグスキー
この曲はロシアの作曲家、ムソルグスキーが作曲した曲です。ムソルグスキーといえば「展覧会の絵」が有名ですね。
現在、多くの場所で演奏されている交響詩『禿げ山の一夜』は正確にいうとムソルグスキーが書いたものじゃありません。
同じくロシアの作曲家、リムスキー=コルサコフという人がムソルグスキーが書いたものをオーケストラ版に編曲したものが有名になっています💡
この曲はディズニー映画、ファンタジアで使われているので聴いたことがある人も多いかもしれません。
冒頭から不気味なおどろおどろしい雰囲気。これはよくないことが起きそうな予感…
この曲は交響詩なので『聖ヨハネ祭の前夜、禿げ山に地霊チェルノボグが現れ、手下の幽霊や精霊、魔物たちと大騒ぎをするが夜明けとともに消え去っていく』というロシアの民話をもとに作曲されています。この内容もハロウィンらしいですよね🎃
個人的には9分48秒~のクラリネットソロが好きです。それまでの不気味な雰囲気からもう夜が終わるよと諭しているようなそんなソロ。
交響詩『魔法使いの弟子』/デュカス
この曲はフランスの作曲家、デュカスが作曲した曲です。これもディズニー映画、ファンタジアでおなじみのあの曲です。
ある年老いた魔法使いに水汲みの仕事を任せられた弟子。その仕事に飽きてサボりたくなった弟子は魔法使いのマネをしてほうきに魔法をかけます。
なんとかほうきに魔法がかかり思い通りに動き出しますが、水汲みの仕事が終わろうとするとき、あることに気づきます。
……魔法の止め方、知らない…
そうこうするうちに水を汲み続けるほうき。ほうきのことを止められない魔法使いの弟子はほうきを壊してしまいます。しかし、壊れてバラバラになったほうきは分身となって水汲みを続けます。
洪水のようになり、もうどうしようもなくなったとき、年老いた魔法使いが戻ってきてすべてをもとに戻してくれます。
もちろん、魔法使いの弟子はこっぴどく叱られるのでした。
この曲はなんといってもファゴットのメロディが特徴的ですね。
わたしはディズニーが好きなので、ファンタジアからこの曲を知りました。ミッキーがかわいくて仕方ない。笑
いろんな編曲もされていて、今までに吹奏楽版やクラリネット8重奏版などを演奏してきたけど、どれもめちゃくちゃ難しいです!ヴァイオリンってすごいといつも思う。
さいごに
いかがでしたか?ハロウィン気分があがる曲ってクラシックでも実はあるんです!
オーケストラ版以外にも編曲されていていろんな楽譜があるので、ハロウィンに仮装をして演奏するのも楽しいですよ🎵
それでは楽しいハロウィンを!
🎃Happy Halloween🎃
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